備忘録としていつかは書いてみたかったこと2
今日は前回の続きを書こうと思う。
自分の体と小児科病棟でのリハビリ
リハビリのことを書く前にいったん体のことについて書く。
前回のエントリでも、「車椅子」という言葉も使っていて一見足が悪いように思われがちだが、実は左半身まるまる麻痺したのだ。
脳梗塞を起こした方が身の回りにいれば、麻痺という状態がどういう状態なのかは想像しやすいと思う。
麻痺という状態を他の人に説明するのは本当に難しいと今でもつくづく思う。
ポケモンのでんじはをくらったあとに出る、
「からだが しびれて うごけない」
という状態ではない。(もしかしたらそういう人もいるかもしれませんが…ここでは自分の症状だけに限定します)
確かに動けなかったが、しびれはまったくない。
よく周りにも麻痺しているというと「しびれるの?」とか聞かれるが毎回否定している。
私はそれで何か怒ったりとかは思わないのでいいが、
ポケモンの「まひ」という単語のせいで間違ったイメージが付いてしまったりしていないだろうかとたまに思う。
左半身麻痺というのは、当時左利きの自分にとっても少なくない影響を与えた。
まず、第1段階、起きれない。
起きるのは思った以上に全身を使う運動だとよくわかった。
自分でどうやって起きれるようになったかは覚えていない。
そして手について
箸や、ペンは最初に持ち方を覚えるときに使う補助具を使って右手で覚え直した。
書きながら思い出したが、たしかにICUのころはスプーンやフォークを使っていた気がする。
あとは、多分最初は何かものをもつのもできなかったかな?
手を開くと握るのやり方がわからなかった。
ただ、ダランとしているわけではなく「緊張」と呼ばれる状態なので普段からグーっぽい状態になっている。力を自分で入れているつもりはないのだが。
手(上肢?)は基本的に縮もうとする
その力を入れていないが、縮こまっているので麻痺の典型なのが、
肘が曲がっていて、手を抱え込むようにしている状態だ。
これが本当に厄介。
単純に不格好だ。普段無意識的になっているものなので、それがたまに窓ガラスとかに映ったときにふと気づいてとても萎える。
ああ自分は麻痺してるんだなと。
足も状況としては似ている。
ただ、足は、手と逆で縮こまるのではなく伸びるのだ。
麻痺の人は足を引きずっているように見えるが、つま先が上がらないからそう見える。
また、つま先が引っかかってつまづく。
歩いてるときも、窓ガラスなどで自分の歩き方が変だとわかると同様に萎える。
その後数分間ちゃんとした歩き方を真似しようと思うができない。
本当はリハビリの進捗と同時に体の治り具合を書いていこうかと思ったが、思うように書けなかったので次回に回す。